2021年
4月28日:一進一退
年度が改まっても計算はつづく。今月改めて学んだこと:「不用意な高精度化はしばしば裏目に出る」4月19日:舌がまわらない
久々の対面講義。予想に反して緊張した。透明な板が学生との間に置かれている。これが緊張緩和をすこしだけ助けてくれている気がする。夏までには慣れるだろう。4月15日:作家を「〇〇主義」とくくることへの疑問強まる
島崎藤村の『家』を読み終えた。『夜明け前』と似ていて、激変する社会の中で必死にもがきながら新時代に対応(しようとして失敗)する人を淡々とした筆致で描写している。この作品は自然主義文学の最高峰という位置付けらしい。自然主義なるものが益々分からなくなった。3月1日:プリンター
仕事場で使っているプリンターは6〜7年使っている。ケチな私は、しばしば裏紙をつかって印刷する。しかし、裏紙を置く手差し印刷が最近はほとんどうまくいかなくなってきた。高い率で紙詰まりになる。買い換えようと思って見積をとったのだが、トナーカートリッジがまだ1セット残っていることに気づいてしまった。ケチな私はこのトナーを使い切るまでは今のプリンターをつかい続けようと決めた。さて計算だが。普段はあまり注意しない粘性について検討してみた。
2月25日:ふつうの日
通常なら入試の日で入構制限がある日だが、今日は普通にキャンパスに入れて普通に勤務した。ワークステーションで計算を走らせつつ、次の戦略を練った。2月13日:昼休みに感傷的になると13:00から仕事を再開しにくい
昨日、岡村孝子さんの曲を聴いたからなのか、YouTubeのホーム画面に彼女の動画が数多く表示されるように。今日はその中から「Baby,Baby」。この曲、「After Tone」というベストアルバムに収録されていてよく聴いていた(ここ20年くらい聴いていないが、CDは家にあるかな?)。好きすぎる曲である。少し前の話だが岡村孝子さんが病気を克服されたことは喜ばしい。「Baby, Babyうまくはいかないものね」の部分が頭から離れない。2月12日:タイムスリップつづく
女性ボーカルの懐かしの曲を聴き続けたからだろうか、YouTubeのおすすめ欄に女性歌手の曲(MVやらコンサート収録画像やら)がずらりと並ぶようになった。そのなかに岡村孝子さんの「Believe」が。思わずポチる。この曲、昔、CDを何度繰り返して聴いたことか。たぶん今でもそのCD家にある。歌詞の最後の方「さようなら 私が決めた答えだから 思い出抱きしめて心の瞳を閉じた」の「こ・た・え だぁから〜」の部分でいつも泣きそうになっていた。2月11日:職場であまり切ない気分になりたくないのだが。
懐かしのメロディーネタが続いたので今日も。YouTubeのおすすめ欄に今日は、高橋真梨子さんの「ごめんね」がある。たしか、サスペンス劇場かなにかのオープニングかエンディングだったか?思わず視聴。歌詞を聴いていると、カップルの一方(女性?)が過ちをおかし、相手(男性?)を傷つけたという内容。それを段々思い出してきて、不覚にも次第に曲に引き込まれてしまった。「消えな〜い過ちのいいわけする前にあなたに〜もっとつくせたはずね〜」の部分をリピートしてしまった。2月10日:青春はリフレインしないよね。
〆切の書類を片付けたら午前中が終わってしまった。あまりにダルダルで昼休みは椅子に踏ん反り返ってYouTubeを視聴。「あなたへのおすすめ」になぜだか、松任谷由美さんの「リフレインが叫んでる」がある。思わずポチっと聴いてみる。そういえばこんな曲だった。「擦り切れたカセット」という歌詞に時代を感じる。「〜どうしてどうしてできるだけ優しくしなかったのだろう、二度と会えなくなるなら〜人は忘れられぬ景色を幾度かさまよううちに後悔しなくなれるの〜」のところで不覚にも落涙しそうになってしまった。大学生はいいなぁと思う。2月9日:記憶の中でずっと二人は生きて行ける、君の声が今も胸に響くよ〜♪
電車の座席に座っていたら、ある停車駅で男子高校生が電車に乗ってきて隣に座った。彼はスマホにイヤホンをつないで何かを聴いていた。どうやらそれは音楽で、女性が歌う歌らしいことが判ってしまった。というのもかなり音漏れしていたからである。この曲、どこかで聴いたことがあるなぁ、と思いつつ、耳を澄ましたところ、それがMy Little Loverの「Hello, Again 〜昔からある場所〜」であることに気づいた。なんで今どきの高校生が?と思ってつい隣の彼の顔を見てしまった。確かに10代後半の男性だった。少なくとも40代以上には見えなかった。不思議なこともあるもんだ。2月5日:『俘虜記』大岡昇平著
戦争ものの小説はあまり好まないのだが、たまには、と思って読んだ。主人公(著者自身)である兵隊が米兵に捕まるまでは克明な事実記録と心理描写に引き込まれた。しかし、捕虜生活が始まってから日本への帰還船へ乗るまでは、日本兵がもつ人柄の嫌な側面を辛辣に記している部分が多く、若干飽きてしまった。。大岡昇平の作品としては自分は『武蔵野夫人』のほうが好きである。1月25日:『英作文講義の実況中継』
目を通してみた。ハッとさせられる事項が非常に多い。学び直しのため熟読を決意。プログラミング続く。流体数値計算の自作プログラミングで最難関なのは、きっと境界の処理なのだと思う。修正してみた例(↓)。
1月24日:『東海道中膝栗毛』
江戸から桑名までは以前に読んだことがあったがこの冬、江戸から桑名、伊勢神宮を経て伏見、京都、大阪へと至る旅をすべて読んでみた。弥次郎兵衛と喜多八がはたらく悪さは現代では軽犯罪レベルでそれが明るみになるたびに凹むが最後にはそれを半ば忘れたようにカラっと次の目的地へ向かう人柄はいいなと思ってしまった。私にもっとも欠けているものであろう。宿場に着くたびに登場する茶屋での食事が堪らなく美味しそうである。プログラムとの格闘続く。しばらくは地道な作業となる。
1月11日:坂口安吾
岩波文庫『桜の森の満開の下』をほぼ読み終わった。表題作では、無数の桜の花びらが舞う描写と、グロテスクな描写との対比に引き込まれた。表題作のほかに『アンゴウ』という短編が印象に残った。さて乱流モデルとの格闘。何となくではあるが「あそこをこうすると結果がこうなる」という傾向が見え始めた気がする。